結論
FBA長期保管手数料(長期在庫追加手数料)は、毎月15日の査定日時点でAmazonの倉庫に271日以上保管されているユニットに発生します。保管日数によって単価が4段階に分かれており、費用は商品の体積(1,000cm³単位)に基づいて計算されます。単価は変更されることがあるため、最新の数値はセラーセントラルのヘルプで確認してください。
長期保管手数料が発生する仕組み
査定の基準日
Amazonは毎月15日を査定日として、その日時点の在庫状況を確認します。15日に倉庫に残っているユニットが課金対象になるため、15日前後の在庫管理が特に重要です。
4段階の課金ティア
FBA長期保管手数料(長期在庫追加手数料)は保管日数によって4段階に分かれています。手数料は**商品の体積(1,000cm³単位)**に基づいて計算されます。「対象ユニット数 × 単価」ではなく、在庫の体積に単価を掛けた金額が課金される点に注意してください。
| 保管日数 | 課金区分 |
|---|---|
| 271日〜300日 | 第1ティア |
| 301日〜330日 | 第2ティア |
| 331日〜365日 | 第3ティア |
| 366日以上 | 第4ティア(単価:最も高) |
なお、366日を超えた商品には体積ベースの計算に加え、商品1個あたりの最低手数料も設定されています。具体的な金額はAmazonが改定する可能性があるため、セラーセントラルのヘルプで確認してください。
具体的な単価(1,000cm³あたり何円か)はAmazonが随時改定する可能性があります。現在の単価は、セラーセントラル内の「FBA長期保管手数料」のヘルプページで確認してください。
確認先: セラーセントラル → ヘルプ → 「長期保管手数料」で検索
月次保管手数料との違い
月次保管手数料はすべての在庫に毎月かかる基本コストです。長期保管手数料はそれに追加で請求される費用で、二重課金になる点に注意が必要です。長く滞留するほど実質的な保管コストが急増します。
計算方法と対象在庫の確認手順
計算式
長期保管手数料 = 対象在庫の体積(cm³)÷ 1,000 × 各ティア単価
(366日以上の場合は、上記の計算額と商品1個あたりの最低手数料を比較し、高い方が適用)
同一ASINでも保管日数が異なる場合、ティアをまたいで計算が分かれます。
セラーセントラルでの確認手順
- セラーセントラルにログインする
- 「在庫」メニューからFBA在庫の管理画面を開く(メニュー名・画面構成はAmazonが随時変更することがあります)
- 保管日数や長期保管手数料の予測に関連する列を確認する(列名・表示項目は画面により異なります)
- 271日・366日を超えているユニット数を把握する
「FBA在庫年齢」または「在庫の保管日数」レポートをダウンロードするとASINごとの保管日数とユニット数をまとめて確認できます(レポート名称は変更されている場合があるため、セラーセントラルのレポート一覧で確認してください)。査定日の数日前に確認しておくと対処する時間を確保できます。
請求額を事前に確認する
セラーセントラルのFBA在庫管理画面では長期保管手数料の予測額を確認できる場合があります(画面名称や機能の提供状況はAmazonが変更することがあるため、セラーセントラルのヘルプで最新の確認方法を参照してください)。査定日前に予測額を確認し、高額になりそうな在庫を優先的に処理する判断の参考にしてください。
よくある誤解と対処
「動いている商品でも課金されることがある」
売れていても在庫補充のタイミングによっては古いロットが倉庫に残り続けることがあります。Amazonは先入れ先出し(FIFO)ではなく、出荷効率を優先して在庫を管理します。そのため「売れているから大丈夫」とは言い切れません。
「削除・返送しても手数料は戻らない」
査定日(15日)を過ぎてから在庫を削除・返送しても、その月分の手数料は確定しています。査定日前に倉庫から出すことが唯一の回避策です。
削除・返送の費用と比較する
在庫の削除・返送にも手数料がかかります。長期保管手数料が累積するコストと、削除・返送のコストを比較して判断するのが現場での基本的な考え方です。特に低単価・低回転の商品は早期に判断するほどトータルコストを抑えやすくなります。
「価格を下げれば売り切れる」とは限らない
需要がない商品は値下げしても動かないことがあります。その場合は削除・返送またはAmazonの提供する在庫処分サービス(提供内容・名称はセラーセントラルのヘルプで確認してください)を検討する選択肢もあります。
判断の目安:査定日前に何をするか
| 状況 | 推奨アクション |
|---|---|
| 271日超・まだ売れる見込みがある | 価格を見直し、広告で露出を増やす |
| 271日超・売れる見込みが薄い | 削除・返送コストと長期保管手数料を比較して決断する |
| 366日超・低回転 | 在庫を即時削除または返送して追加課金を止める |
| 全体的に回転が遅い | 補充量を絞り、在庫日数の目標値を設定して管理する |
まとめ
FBA長期保管手数料は「毎月15日の査定日 × 保管日数のティア × 対象在庫の体積」で決まります。計算の基準は体積(1,000cm³単位)であり、単価はAmazonの規約改定で変わる可能性があるため、セラーセントラルのヘルプで定期的に確認する習慣をつけることが重要です。
「FBA在庫年齢」などの在庫年齢レポートを月1回確認し、271日・366日の節目に近い在庫を早めに把握しておくだけで、想定外の請求を防ぎやすくなります。特に低回転・低単価の商品は早期の意思決定がコスト管理の鍵になります。