結論

Amazonのカテゴリー申請で求められる書類は、大きく「仕入れ・正規品証明」「事業者証明」「安全・規制関連証明」の3種類に分けられます。どの書類が必要かはカテゴリーごとに異なり、申請フォームに具体的な要件が表示されます。書類の不備が差し戻しの主な原因になるため、提出前に形式・記載内容を確認することが重要です。


申請が必要になる主なカテゴリー

Amazon.co.jpでは、一般に「要承認カテゴリー」と呼ばれる出品制限のあるカテゴリーが複数あります。代表的なものを以下に示します。

カテゴリー 承認が必要な主な理由
ヘルス&ビューティー 薬機法・品質管理基準への対応
食品・飲料・お酒 食品衛生法・酒税法への対応
ジュエリー・腕時計 ブランド品の真贋・品質保証
おもちゃ(ホリデーシーズン) 安全基準・偽造品防止
ベビー用品 安全規格・品質管理
コレクター商品 真贋確認

申請が必要かどうかは、出品したい商品のASINまたはカテゴリーを検索したときに「出品の申請」ボタンが表示されるかどうかで判断できます。


カテゴリー申請で求められる書類の種類

申請で提出を求められる書類は、主に以下の4種類です。カテゴリーによって、これらの一部または複数が必要になります。

1. 仕入れ先の請求書(インボイス)

最も多くのカテゴリーで求められる書類です。以下の情報が記載されている必要があります。

  • 発行者(サプライヤー・メーカー)の名称と住所
  • 購入者(出品者)の名称と住所
  • 商品名・数量(合計10点以上の購入が必要)
  • 発行日(申請日から180日以内に発行されたものであること)

単価・価格情報の記載は省略可能です。PDFまたはJPEGファイルでの提出が必要です。画像が不鮮明だと差し戻されるため、文字が読める解像度で準備します。

2. ブランドオーナーからの許可書・授権書

ブランド品を仕入れて販売する場合、ブランドオーナーまたは正規ディストリビューターから「この事業者が正規に販売することを許可する」旨の書類が必要になることがあります。

  • 英語または日本語で記載(英語が求められる場合あり)
  • ブランドオーナーの署名・印鑑・社名が明記されていること
  • 対象となる商品や地域が特定されていること

3. 事業者証明書類

出品者が正規の事業者であることを証明する書類です。

書類の種類 対象
登記簿謄本(履歴事項全部証明書) 法人
開業届(税務署受付印あり) 個人事業主
確定申告書の写し 個人事業主(求められる場合)

発行から一定期間以内のものが求められることがあります。条件はセラーセントラルで確認してください。

4. 安全試験証明書・規制適合証明

おもちゃ・ベビー用品・食品・化粧品など、法規制が絡むカテゴリーで求められます。

  • おもちゃ・ベビー用品:第三者試験機関による安全試験報告書が必要です。受理される安全規格には ST(日本)、ASTM F963(米国)、EN 71(欧州)、GB 6675(中国)、AS/NZS ISO 8124(オーストラリア/ニュージーランド)等が含まれます。申請時の具体的な要求規格はセラーセントラルの申請フォームで確認してください。
  • 食品・飲料:食品衛生法に基づく営業許可証、製造所の証明書など
  • 化粧品・医薬部外品:化粧品製造販売業許可証、成分表など
  • 電気用品:PSEマーク取得証明(適合証明書)

試験証明書は第三者試験機関が発行したものが必要です。自社作成の書類では通過しません。


よくある差し戻しと対処法

請求書の記載が不完全

住所・商品名・日付のいずれかが欠けていることが多い失敗です。サプライヤーに依頼して、Amazonが要求する項目を全て記載したフォーマットで発行してもらいます。数量が10点未満の場合も差し戻しの原因になります。

許可書の内容が曖昧

「商品の販売を許可する」だけでは不十分なことがあります。対象ブランド名・商品カテゴリー・販売チャネル(Amazon.co.jp)を明記した内容に修正します。

書類が日本語のみで通過しない

Amazonの審査担当者が日本語を読めないケースがあります。日本語書類には英語の翻訳を添付すると審査が進みやすくなる傾向があります。翻訳は正確であれば自社訳でも対応可能な場合がありますが、公的書類は公認翻訳を求められることもあります。

PDFのファイルサイズや形式が非対応

申請フォームで許可されているファイル形式とサイズを事前に確認します。スキャンした紙書類はファイルサイズが大きくなりやすいため、圧縮して提出します。


申請前に確認すべきポイント

申請フォームを開く前に、以下を確認しておくと差し戻しを減らせます。

  • 出品したい商品のカテゴリーと要求書類:申請フォームを開くと必要書類が一覧表示される
  • 書類の発行日:請求書は申請日から180日以内のものが必要。期限切れの許可証も不可
  • 書類の名義:Amazon出品アカウントの名義(法人名または個人名)と一致しているか
  • ファイル形式:PDF・JPEGなど、フォームが受け付ける形式か
  • 英語対応の有無:審査部門によって英語書類を求められることがある

要件の詳細はカテゴリーや時期によって変更されます。申請前にセラーセントラル(sellercentral.amazon.co.jp)の該当ヘルプページと申請フォームを必ず確認してください。


まとめ

Amazonのカテゴリー申請で必要な書類は、「仕入れ先の請求書」「ブランド許可書」「事業者証明」「安全試験証明書」の4種類が基本です。どれが必要かはカテゴリーによって異なり、記載内容の不備が差し戻しの主因になります。申請フォームに表示される要件を先に確認し、書類の名義・日付・記載項目を整えてから提出することが、審査を通過するうえで最も確実な準備になります。